2001年12月10日

「Dearest」 Acoustic Piano バージョン

先日の『スーパードリームライブ』(12月2日:テレビ東京)の「Dearest」は、声量、声の伸び・透明感、どれもが満足のいく内容だったと思います。エコーが効いていたからだよという声も聞こえなくはないですが、まあそれを差し引いたとしても、どうすれば聴き手に感動を与えることが出来るかを考えながら日夜練習を重ねてきた努力の跡は十分見て取ることが出来たように思うのです。先日の『デジタルドリームライブ』(12月1日:NHK衛星第2)(ああ、紛らわしい名前だ)と『FNS歌謡祭』(12月6日:フジテレビ)は都合で見ることができませんでしたが、人に聞いた限りでは(少なくとも「Dearest」に関する限りは)やはり感動的なステージだったようですし、11月の『HEY!×3』のときの「Dearest」Pianoバージョンもやはりとても素敵でした。この曲はayuにとって、とても相性の良い曲のようです。

編曲の面から見ると、この「Dearest」という曲には、オリジナルよりも、いわゆる「Acoustic Piano Version」のアレンジの方が合っていると思います。オリジナルが良くないといっているのではありません。オリジナルの感動的な味付けを凌駕した出色の出来だと言いたいのです。ayuというボーカリストとの相性の点でも。

あくまでも静かに淡々と自分の来し方を回想し歌い上げていく中で、それでも溢れ出てくる様々な情感。 そういったものを過度の装飾を排して、的確に表現しながら、徐々に徐々にクライマックスへと導いていくその手法が、感動を逆に大きなものにしていると感じます。ayuがシングルCDの最後に敢えて、ボーナストラックとしてこのAcoustic Piano Versionを、しかもボーカルの別録音というおまけ付きで収録したのには、やはりそれなりの理由・思い入れがあったのであり、だからこそ最近はむしろPiano Versionでの舞台の方が多くなっているのだと思います。

紅白歌合戦ではぜひこの「Dearest」Acoustic Piano Versionで、しっとりとした感動を大晦日の全国、いや全世界の老若男女に届けてほしいというのがじょいじょいの願いですが、さてどうなることやら。

『スーパードリームライブ』に話を戻しますが、衣装やメイクについても、最近にしてはシックにまとめてあり好感が持てました。思わず「何だ、ちゃんとわかってるんじゃない、できるじゃない」とひとりごちてしまいました。ただ、この点については、たまたまこの手のバラードに合うバリエーションとして選択したにすぎない公算の方が高い気もします。最近は疑問に思うような衣装やメークが多いので。

メイクについて話が及んだので、ついでに言えば、ayuもそろそろ自分のBaseとなる「顔」を確立すべきだと思います。それはたとえば、松嶋菜々子といえばこれ、藤原紀香といえばこれと、すぐに想起できる、そのひと固有の「雰囲気」、「印象」をayuも確立するということです。 いままでのayuはむしろ千変万化、変幻自在、取っ替え引っ替えのイメージがあり、ayu自身それを楽しんでいるところがあります。いやいや、いろいろなメイクや衣装を試してみるのは全然かまわないのです。そのことと「ベースとなる"顔"を確立すること」とは決して矛盾することではありませんから。ただ、コミュニティの中で自分の位置を確固たるものにするには、「ベースとなる"顔"を確立する」ことが重要になると思うのです。それはその人の「カラー」と言い換えてもいいかもしれません。ayuにはそういう「ベース」が欠けているために、「世間的に」ちゃんと評価されないまま放置されているようなところがないでしょうか? 私の思い過ごしでなければいいのですが…

話を歌に戻しましょう。
TVで歌う「Dearest」には不満な点があります。それは時間的な制約からフルコーラスを歌えないことに起因する曲の組み立てへの不満です。ワンコーラスを歌ったところで唐突に「変化球の効いた」クライマックスに突入するため、わざとらしさや「感動の押し売り」だけが妙に突出して、それがこの作品を逆に平板なもの、深みのないものと受け止めさせているところがあるのではないでしょうか。
この点に関しても、Acousitic Piano Versionのステージでは無理なくクライマックスに結びつけることができていると思うのです。Acoustic Piano Versionで歌うときがたまたま時間的制約がないからなのか、時間的制約はあっても不自然さが感じられないのかはちゃんと検証していませんが。
 
それにしても、最近のayuは特にそう感じるのですが、上手く歌える曲と耳を覆いたくなる曲とのギャップが激しすぎないでしょうか。前者の代表は、「Dearest」や「SEASONS」で、後者の代表が「evolution」や「Fly high」です。 昔は後者で見せる「くせ」のある歌い方が気になっていましたが、最近は歌い方を通り越して、音程の不安定さが目立ってきていると感じます。ところが同じステージでも前者を歌うとちゃんと歌えるから不思議です。いまのayuの発声法には前者のようなバラード系の歌が合っているというのがひとつの理由かもしれません。あと、そもそも歌の難易度的にもそうなのかもしれない。(この点については確信なし)またもしかしたら本人自身、後者を歌うときは正確さよりも乗りの良さだと大胆に割り切っているのかもしれません。もしそうだとしたら、もう少し正確さにも気を使ってほしい、歌を大事にしてほしいと言いたい。
いずれにしても、世間的には、下手な方のayuを基準に評価されざるをえないわけで、じょいじょいなどayuを支えたいファンとしては、胃の痛い日々が続きます。

そんなわけで、紅白歌合戦では決して「evolution」など歌わないでほしい。ぜひ「Dearest」のPianoバージョンを歌ってほしい。衣装もド派手なものではなく、清楚なものにしてほしい。もちろんこれはじょいじょいのとても勝手なお願いです。「evolution」の好きな方、ごめんなさいね。
ayuloveayu at 00:00 │Comments(0)TrackBack(0)ayuのピリ辛いため 

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